プレイヤーズ・ハイ

 雑多な日記

僕とスピンサーブ

ブログタイトルどおり,僕はスピンサーブが打てない.

ここで言うスピンサーブとは,硬式テニスの,いわゆるスピンサーブのことです(以下,テニス = 硬式テニスのことを指します.軟式は一回もやったことがありませんが,一度やってはみたい).

通っているスクールのコーチが,スクール生に向かって以下の問いかけをしていた.

「なんでサーブは2回打てると思う?」

正直,わかれへんくて,そして他の誰も分からなかった.

答えは,あらゆるテニスのショットの中で,サーブが一番むずかしいから,だそうです.

言われてみればたしかに,サーブは,打てる場所 (スタートポジション) も,あと,入れなければならないスペースも,他のどんなショットより限定されている.

ちょっと目からウロコだった(ってくらい,僕は何も考えずにテニスをやっていたわけです).

テニスコートの構造上,打ち下ろすタイプのサーブを打つには身長が2メートルくらい必要と言われています.

そんな人間はあまりいません.

ほんで,1本目のサーブはおもくそバコーンと打って入ればラッキーでもいいけど,セカンドサーブを相手に叩かれたくないなら,高確率で入る,かつチョンと押すような入れてけサーブではないサーブを打たなければなりません.それがスピンサーブです.もう少し具体的に言うと,ネットしないように,ネットぎりぎりではなくちょっと上をとおし,文字どおり (縦の) スピン回転をかけて,キャプテン翼のドライブシュートのようにグイっと下向きに曲げ,サービスエリアに沈めるサーブです.

あと,ラファエル・ナダルのフォアハンド・ストロークじゃないけど,ホントにスピンがかかっていると,跳ねたあとのバウンドが高くなって,慣れていないと打ちにくい.一部のプロの放つ本当にエグいスピンサーブは,洒落にならんくらい跳ねるので,力が入らない高いところリターンを打たされることになります.イズナーのスピンサーブがヤバかったかも.バウンド後ライジングで叩くのも難しく,センスや練習が要ります.でもぶっちゃけ,プロでも打つフォームでスピンサーブと分かるので,ああこれは跳ねるな〜と,事前に分かりますね.でも,どんな球種が事前に来るか分かる = 返しやすい,では必ずしもないですね(色々混ぜられるとミスさせられやすくなる).

スピンサーブの打ち方のイメージとして「ラケットヘッドをダウンさせ,背中から斜め前の上空に向けて振り出す」みたいなことが言われていて,要はボールに縦回転をかけるためにそういう感じで打つ,というのは文章では理解できるのですが,僕にはどうしても打てない.

僕がスピンサーブを打とうとすると,ほぼ百パーセント,変な回転のスライスサーブになる.

本当に変な具合に曲る.それはそれで打ちにくくて,いいのかもしれないが,スピンサーブを打とうとしているのに,スライスサーブになるんですよ.

それは屈辱以外の何物でもない(大げさ).

YouTube で,スピンサーブの打ち方動画みたいなのも結構みてて,その直後は,あそっかぁ,オレ打てるわスピンサーブ,とか思うのですが,いざ打つとまたスライスサーブになってる.

もう,この世には,生まれつき,スピンサーブを打てる人間と打てない人間の2種類が,運命的にはっきり決められているのか? と思いたくなるくらいです.

算数・数学が苦手,または外国語が苦手,みたいなコンプレックスに通ずるところも,あるのかもしれない(スピンサーブが打てるからと言って給料が上がったりはしないが).

しかし,物理的に正しくラケットをボールに当てれば絶対にスピンサーブは打てるはずで,当面それを目指してみようかなと思っています.

ちなみに,僕のテニスのレベルは,いわゆる初中級クラスで,フォアはまぁ普通.バックは片手も両手もいける,バックハンド・スライスは,浮いちゃうのと滑るのが半々くらい,ボレーは苦手意識なし,フラットサーブは (初中級レベルでは) むしろ上手い方と思っている,スマッシュは下手くそ気味 (単に練習不足の恐れあり) みたいな感じです.

サーブのフォームは,以前はおもいっきしフェデラーを意識していました.2016 年に一時期マレーにはまって,ステップインして,フォロースルーで左手が上にあがるフォームに変えました(左手はなんか自然にあがる).ジョコっぽいフォームでも打てるし,なんちゃってロディックフォームでも打てます.威力はヘボいですが.そして今,またフェデラーっぽいフォームに戻しています.ステップインしないやつ.

フォアハンド・ストローク速い人を見ると,すげえな,かっちょいいな,と思うんですけど,ちゃんとスピンサーブ打てる人は,もっと羨望の眼差しで見てしまうんですよね.

正しく努力して,グンッと落ちるスピンサーブを打てるようになり,あわよくばキックサーブも打てるようになり,そして,算数・数学への苦手意識もなくしていきたいと思っています(それはまた別の話).